この記事について
この記事は、DALL-E 3を使用して、欲しい画像を作成するテクニックを紹介します。
DALL-E 3を使えば、ブログのアイキャッチ画像やWEBサイトのメインビジュアル画像・イメージやサンプル画像などを簡単に生成できるようになります。
※ChatGPTでDALL-E 3を使用するには、GPT-4内でしか利用できないため、有料版（ChatGPT Plus）のサブスクリプションが必要になります。無料版ではご利用できませんのでご注意ください。
こんにちは、スタッフの久納です。
ベクトルではChatGPT の有料プランを利用して、作業の効率化を図っています。
「 VK Pattern Library 」のパターン作成時もよく使っており、コンテンツや文章の作成だけでなく、DALL-E 3を使用して画像の生成もよく行います。
検索に「ダウンロード画像付き」にチェックを入れて検索すると、DALL-E 3で生成した画像を使用したパターンが表示されますのでぜひご覧ください。（※全ての画像がそうではありませんが、ほとんどがDALL-E 3で生成されています。）さらにライセンスが有効なアカウントでログインすると画像がダウンロードできるようになっています。
今回はDALL-E 3を使用して、魅力的な画像を作成するプロンプトやコツなどを書きたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
DALL-E 3とは
DALL-E 3は、2023年9月21日にOpenAI社が発表した最新の画像生成AIツールです。このツールは、テキスト入力に基づいて非常にクオリティの高い画像を自動生成します。
これまでにもさまざまな画像生成AIが存在しましたが、DALL-E 3はその性能や使いやすさで注目を集めています。
特に、DALL-E 3はネット上に存在する膨大な数の画像の特徴やパターンを学習しており、ユーザーの要望に応じた画像を高い精度で作り出すことができます。また、ChatGPTと統合されているため、簡単な言葉を入力するだけで画像の生成や修正が容易に行える点も特徴です。
このツールの活用によって、ブログやアート、デザイン、教育など様々な分野での新たな可能性が広がっています。
基本的な使い方
基本的な使い方は、ChatGPTにログインしてGPT-4を選択し、プロンプトに「〇〇を描いてください」と入力するだけです。とても簡単ですね。DALL-E 3がその指示に基づいて画像を生成してくれます。
プロンプトとはユーザが入力する指示・質問のことを言います。ChatGPTは米国生まれですが、日本語の指示でもOKなところが嬉しいですね。
たとえば「馬の画像を描いてください。」と入力します。
馬の画像を描いてください。すると、以下のように画像が生成されます。
ChatGPTのUI自体を日本語にしたい場合は、自分のアカウントマークをクリック→設定→言語（アプリの場合はアプリの言語）を日本語にしてください。
もう一度再生成したい場合は画像下にある再生成マークをクリックすると再生成されます。
効果的なプロンプト（指示・質問）の作成方法
明確で具体的な指示
欲しいイメージ画像に近づけるためには、プロンプトにより具体的な指示を書く必要があります。
例えば「大自然の牧場で走っている馬の家族の画像を16:9の比率で2パターン生成してください。」と、より具体的なプロンプトを書いていきます。
大自然の牧場で走っている馬の家族の画像を16:9の比率で2パターン生成してください。
すると、指示通りに16:9の比率で2パターンの画像を生成してくれました。
このように具体的に指示することで、より自分のイメージに使い画像を生成してくれます。
良いプロンプト
上記で説明した通り、良いプロンプトを書くためには明確で具体的な指示を出す必要があります。「馬の画像を描いてください」だけでは、具体的な指示がありませんので、ただ馬の画像が生成されただけでした。特にこだわりもない場合は良いのですが、もっとより具体的に指示を出すことで、欲しいイメージ画像に近づけることができます。
日本語的な表現と英語的な表現
ChatGPTは米国生まれですので、英語の方がうまく伝わることが多いです。
日本語と英語では、文化や言語の背景が異なるので、意味合いが異なる言葉がありますよね。日本語で何度プロンプトを入れても、違った意味合いで画像が生成される時は、英語では何というのかを調べて、プロンプトを入れ直すと良い結果が得られることがあります。
最近ベクトルであったエピソードになりますが、スーツを着た日本人の男性の画像を生成した際に「割れ顎」や「青ひげ」がある男性の画像が生成されました。イメージ的にはヒゲのない画像が欲しかったので、「顎は割らないで青ひげも生やさないでください」というプロンプトを入れたところ、再び「割れ顎」で「青ひげ」のある男性の画像が生成されました。
日本語の「顎は割らない」「青ひげ」がうまく伝わらなかった感じでした。
そこで多言語都市、香港に住んでいるスタッフの @chiaki_kouno さんが「割れ顎」「青ひげ」は日本語的な表現なので英語的な表現に直す必要がありそうとアドバイスをくれました。
Please make sure the chin is not cleft
Please do not include a five o'clock shadow- 顎は割れないで: 「Please make sure the chin is not cleft」
- 青ひげも生やさないでください: 「Please do not include a five o’clock shadow」
青ひげは「five o’clock shadow」で直訳すると5時の影です。朝剃っても夕方には濃くなるひげということでこのような表現をするそうですよ。
英語でプロンプトを入れ直すことで画像を修正することができました。
参考にしたい画像がある場合
参考にしたい画像がある場合は、参考にしたい画像を添付してプロンプトを書くこともできます。私はよくこの方法で画像を生成しています。
今回はじょにーくんの画像で生成していきたいと思います。
じょにーくんはVK Pattern Libraryでも登場していまして、ベクトルリーダーの@kurudriveさんのお子さんです
画像をアップロードする
画像をドラッグドロップでプロンプト部分に添付するか、プロンプト入力欄の横にあるクリップマークから画像をアップロードしてください。
プロンプトに具体的な指示を書く
プロンプトには具体的に指示を書きます。「添付画像のような画像を生成してください」と指示しても良いのですが、ここはより具体的な指示を書くことで、参考にしたい画像に近づけることができます。
例えば以下の場合、「子どもが1人でデスクで学習をしている画像を16:9で生成してください。添付画像を参照に、顔の向きは左斜めをむいていて、左側に余白が欲しいです。」という指示を出しました。
子どもが1人でデスクで学習をしている画像を16:9で生成してください。
添付画像を参照に、顔の向きは左斜めをむいていて、左側に余白が欲しいです。
追加で指示を出すこともできます
生成された画像は、全体的に暗かったので、追加で「この画像の構図のままで良いです。画像全体を明るくしてください。」と指示を出しました。すると、全体的に明るくした画像を生成してくれました。
この画像の構図のままで良いです。画像全体を明るくしてください。
画像編集ソフトなどをお持ちの方は、細かく調整できますので、そちらの方が早いかもしれません。
GPTs（カスタムGPT）
ChatGPTの機能として、GPTs（カスタムGPT）があります。これは、ChatGPTを自分のニーズに合わせてカスタマイズできる機能です。GPTsでは、オリジナルのチャットボットを作成したり、「GPT Store」でそれを公開・共有することができます。こちらもChatGPTの有料プランでのみ利用が可能です。
「GPT Store」には、それぞれの目的に特化したチャットボットがたくさん揃っています。自分のニーズに合ったGPTを使用することで、作業の効率化が図れます。
GPTsのDALL-E
ChatGPT チームが作成したGPTを確認すると、DALL-E を便利に使うための「DALL-E」というGPTがあります。
「DALL-E」を使うと、どのような違いがあるのか、少し見ていきます。
再び馬の画像を生成したいと思います。プロンプトは同じ「馬の画像を描いてください。」を入れます。
馬の画像を描いてください。
テイストの違う馬の画像が2枚生成されました。2パターン作って、と入れなくても2つ作ってくれました。
さらに追加で指示を出します。プロンプトは同じ「大自然の牧場で走っている馬の家族の画像を16:9の比率で2パターン生成してください。」を入れます。
大自然の牧場で走っている馬の家族の画像を16:9の比率で2パターン生成してください。
おお、、！最初のよりも躍動感がある画像が生成されました。より「大自然」を表現しているように見えます。
画像に特化したGPTsは他にもたくさんありますので、お好みのGPTを探して使ってみると良いと思います。
自分専用のGPTs（My GPTs）を作る
お好みのGPTを探すのも良いのですが、例えば特定のテイストの画像が欲しい場合は、自分専用のカスタムGPTを作ると作業が楽になります。例えば、常に人物は日本人で画像の比率は16:9で作成したい場合、スーツを着た男性の画像を生成するにはプロンプトに「日本人の男性がスーツを着た画像を16:9で生成してください」と入力することになります。しかし、自分専用のカスタムGPTに前提条件を設定しておけば、その都度プロンプトに詳細を入力する手間を省けます。
全体公開にしたくない場合は、公開先を「私だけ」にすると、自分専用のGPTが作れます。（この記事では、My GPTsの作り方は割愛します。また別の機会で紹介できると良いな）
まとめ
今回は現場でよく使っているテクニックを紹介しました。
これらを活用して、DALL-E 3でブログやデザインなど様々な分野で素敵な画像を作成してみてください。
他にも便利な使い方などありましたら教えてくださいね。
それではまた！
この記事を書いた人
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デザインやCSSコーディング、フォーラム対応を担当しています。フォーラムでは「うなこ」という名前で投稿しています。
WordFes Nagoya（2013-2017）では、名古屋版わぷーを制作しました。
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