先週末に春日井総合体育館で行われた
「第4回かすがい発見ビジネスフォーラム」に出展してきました。
春日井商工会議所が春日井の地域活性化の為に行っているイベントなので、
名刺交換などする際に
「あ、あま市なんですね。」
と毎回言われてやや気まずかったですけど、一応春日井商工会議所の会員なので・・・。
■ちょっと文化祭みたいな気分で楽しかった開催前
展示の為に夜な夜な準備。学園祭などに近い気分になれて楽しかったです。
■幸か不幸か、となりは同業他社。
隣のブースのベルエアー株式会社様。
パソコン教室やPCハードの販売・メンテナンス、WiMaxなどの通信端末取次ぎなど、パソコン全般を扱う企業様なのですが、今回の展示の半分くらいはホームページ制作を前面に出していました。
女性の担当者がブース前に立ってチラシを持って、一般の来場者には「パソコン教室」「会場で行っていたビデオ編集講座」「通信端末など」を案内して、企業系の人には「ホームページ制作」について積極的に営業するという、完璧な布陣。それに比べて・・・
■ベクトル無き展示
とにかく初日は失敗しました。完全に作戦ミス。
展示会って「広告」であり「結果」を出さなければ意味が無い。
この展示会で自分達は何を目的としているのか?
何を展示して来場者の足を止めてどうやって話を展開するのか?
出来れば次回訪問のアポイントメントを取り付けるにはどうするのか?
企業プレゼンテーションの準備や「学園祭みたいだな。」って浮かれいて、
ビジネスにおける広告であると言う概念が完全に抜けていました。
展示物も
■かんたん更新ホームページダイレクトウェブのチラシ(A4)
→イマイチ訴求力が弱い内容。
■27 インチワイドディスプレイで表示していた企業プレゼンテーションの自動再生
→「ソーシャルメディア活用術」
最初から最後まで15~20分程度もある。途中から見た人には何のスライドか意味不明。
一部ダイレクトウェブの宣伝も入っていたが殆ど目に止まってない。
※twitterが見込み客を探しやすいとは言え、広告メッセージを連投するなど、
ユーザーが嫌がる行為はしないようにしてください。
※上記スライドはプレゼン時間などの都合により独断と偏見を踏まえて作成しているので、
facebook信者の方からは多くの反論があるかと思いますが、
指摘事項があれば後学の為ご一報いただけると助かります。
■21インチディスプレイ で制作実績画面のスライド
縦長の画面をそのままPCで表示すると、モニターの内に収まるように
自動縮小するから小さくなりすぎて・・・
ベクトルのブースの前を通過した方はきっと何の会社で何が売りたいのか気づいてすらいない人が7割くらいだったのではないかと思います。
■対策を練った二日目
初日の状態ではもうどうにもならないと思ったので、初日途中からノートパソコン使って展示内容の修正を開始。
ちなみに、修正作業も、決勝レースに向けてマシンをチューニングするような気分で楽しかったです。
翌日は下記の状態に変更。
■27インチワイドディスプレイ
・今回ベクトルがPRしているのが「ホームページ制作」である事がわかるように表記。
・となりのベルエアー様には申し訳ないけれど、 キャンペーン中で激安価格であるという事を表記。
・とにかく簡単に更新出来る事が伝わるようにサンプル画面を掲載。
自分が小心者なので、となりのブースで話してた人を後から引っ張ってきて営業かけるのは気が引けるんですよね・・・。
だからホームページ制作に興味がある人が近くに来たら、まず先にウチに来てくれるように。
また、先に隣のブースで話を聞いていても、こっちの話も聞きたくなるようにPRする事を意識しました。
大きな紙に書いてブースの後ろに貼るよりも、最前列である机の上にドカンとモニターがあって表示物が動いていたほうが圧倒的に目に止まる。
大企業さんみたいにナレーション入りの動画を作るのはそりゃあお金かかりますけど、パワーポイントかOpenOfficeでスライド作って、それをパソコンとモニター持ち込んで再生するくらいならコストもかかりません。
モニターだとサイズに限界があるので、攻めるならパソコンに接続可能な大型のテレビを持ち込むのもありだと思います。
■A4チラシ+ノートPCで実演。
訴求力を増した内容のチラシを準備。メインディスプレイを見て興味を持った人に渡して、 ノートパソコンで実演開始。
これはかなり反応が良かったですね。
■21インチディスプレイ
制作実績画面のスライド。縦に長いものは正方形くらいになるように下をカットして、
画面詳細がなるべくよく見えるように修正。
■おまけで17インチワイドノートで「ソーシャルメディア活用術」を再生
何のスライドなのかはわかるようにタイトルを紙で立てておきました(汗)
ベクトルブース。壁貼りしてないから地味に見えますが、モニター画面がサクサク切り替わってPRしてたのでそこそこ目立ち度はあったと思います。
会場の様子。終了間際なので人が少ないですが、実際は沢山の来場者がありました。
そんな感じで2日目の体制は悪くはなかったと思います。
話を聞いてくれた方の反応もよかったですしね。
ウェブだとアクセスログみて反応を確認するのですが、展示会はお客さんの反応は見てわかるので、そこも面白いですね。
それにしても、ターゲットを しっかり想定して、その相手に対して何をどうやってアピールするかなんて事は日常茶飯事で考えているのに、土俵が変わったとたんに抜けていたのは恥ずかしい。
広告代理業として、あらゆる広告手段をもっと勉強して、弊社のお客様にもフィードバックしていかないといけないと思いました。
最後に出展企業様並びに関係者様各位大変お疲れ様でした。
隣のベルエアー株式会社様にいたっては、春日井以外からお邪魔した弊社にも暖かく接していただき本当にありがとうございました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
○来場者
1日目2800名・2日目4800名 合計7600名(前年7100名)
○出展者 95社110ブース(昨年94社112ブース)
(内訳 製造業28社 商業25社 物販22社 環境4社 青年部7社 その他5社 飲食3社 大学1校)
<イベント>
○講演
4日(金)楽天㈱執行役員楽天市場事業 黒坂 三重氏 聴講107名
5日(土)中部経済産業局長 加藤 洋一氏 聴講80名
○特別商談会 発注企業5社 受注企業 延べ75社
○事前マッチング申込企業 延べ24社
○出展者等交流会(名刺交換会)63社101名
○企業プレゼンテーション発表企業8社
○知って得するゼミナール参加企業8社
○クイズラリー参加者800名 参加企業15社
この記事を書いた人
-
名古屋のウェブ制作会社数社に10年程度務めた後、株式会社ベクトル設立。
企画・運営・コンサルティング〜WordPressを中心としたシステム開発まで幅広く携わる。
[ 著書 ]
・いちばんやさしいWordPressの教本(共著)
・現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド(共著)
[ 最近のWordPressコミュニティでの活動 ]
WordCamp Tokoy 2023 セッションスピーカー
WordCamp Asia 2023 セッションスピーカー(LT)
WordCamp Niigata 2019 セッションスピーカー
WordCamp Haneda 2019 セッションスピーカー
WordCamp Osaka 2018 セッションスピーカー
WordCamp Kyoto 2017 セッションスピーカー
他
最近の投稿
- WordPress2024年12月1日ベクトル製品リリースタイムラインから見る開発の裏話と進化の歴史
- WordPress2024年10月30日ブロックテーマで編集権限のユーザーでもメニューを編集できるようにする
- WordPress2024年4月9日WordPress 6.5 で導入された新しい翻訳システムへの対応方法
- WordPress2024年3月16日WordCamp Asia 2024 振り返り
フルサイト編集対応ブロックテーマ
WordPress テーマ X-T9 は、WordPress 5.9 から実装されたフルサイト編集機能に対応した「ブロックテーマ」と呼ばれる新しい形式のテーマです。
ヘッダーやフッターなど、今までのテーマではカスタマイズが難しかったエリアもノーコードで簡単・柔軟にカスタマイズする事ができます。
パターンを使って
よりクオリティの高いサイトに
パターンとは、WordPressのブロックを組み合わせて作ったデザインテンプレートのようなもの。プロのデザイナーが制作したパターンを300以上公開中!コピペしながら高品質なサイトを簡単に作れます。
ブロックエディターで
ABテストを
自由に作成できる VK AB Testing
VK AB Testing は、ABテストを実施するための WordPress 用プラグインです。ブロックエディターでテストパターンを自由に作成でき、ランダム表示とクリック計測が可能です。Webサイトや広告などの施策の改善にぜひご活用ください。