前回はこちら
さて、ウェブ業界2社目が終わった時点で独立は少し考えましたが、自分でも独立するにはまだ経験不足だなと思っていました。
そんな状況だったので、転職先を探しつつ、空いてる時間は自営も視野に入れた準備をしたのですが、3社目がすぐに決まったので行くことにしました。
バイク用品のネット通販事業部へ
3社目はネット通販に行ってみました。
何故ここにしたのかと言うと、これは2社目の末期に、
「仕事(ビジネス)として考えると、安い制作単価で過酷な受注案件するより、自分で物売ってる方が早いのでは・・・。」
というような事を感じていて、“ネット通販”というものに興味があったのと、もともとバイク好きなので、自分に凄く合ってるんじゃないかなと思ったんですね。
自分の好きなバイク業界で働けるのは楽しかったし、今でも自分がたまに口にする
「出来る出来ないじゃない。やるんだ。」 「早く、正しく、大量に。そして美しく!」
と言うフレーズは当時の上司に言われた言葉です。
「経営者」というものに対しての不満2
残念ながらここの経営者が・・・本人悪気は無いんでしょうけど酷かった・・・。
例えば、社員の意見を無視して社長が大量に発注した物が売れずに在庫の山になってるのに、素で
「誰がこんなに仕入れたんだ?ちゃんと売らないとだめじゃないか!」
なんて言うのは日常茶飯事で、とにかく自分の言った事・指示した事を“全く”覚えていない・・・。
あ、いや、それはそんなに大した問題じゃなくて、笑い話にも出来るレベルだったんですけど、苦痛だったのが、“どうでもいい作業”を指示される事だったんですね。 ここで言う“どうでもいい作業”って言うのは、
- それをしたからと言って売上が上がって会社の利益になるわけではない。
- お客さんが喜ぶわけでもない。
- 自分にとってスキルアップにつながるわけでもない。
- 残業代も一定時間しか出ないので給料にも事実上反映されない。
誰も幸せにならないのに自分の時間だけどんどん奪われてしまい、平日の自分の時間がシャレ程度しか取れない状況で、それが当時の自分にとってはとにかく苦痛でした。
それと、データを元に明らかにこうした方がいいという改善提案も通らない。
あまりネガティブな事をブログで書くのも良くないので多くは書きませんが様々な負の要素で溢れてました。
独立チャレンジ?
会社をいくつか経験して“社長”という人種を改めて見てみると、だんだん
「社長と呼ばれる人はすごく優秀な人間のように思ってたけど、実は大した事ないのでは・・・。」
「こんなんで経営成り立ってるって事は実は“やったもん勝ち”なのでは・・・」
なんて事も思ったんですよね。
何より 「何でもっと従業員の立場で物事を考えられないんだ!!」 という想いが強かった。
それと、自分は2社目の時から“MovableType”と言うホームページ更新システムのカスタマイズが得意だったので、その時ならまだその技術を軸に独立して打って出る事が出来ると思ってました。
ただ、時間が経つにつれ、その技術が新しいものでなくなっていくと自分の優位性が厳しくなるので、早めに決断した方がいい・・・という事で、約半年の在籍を経て退社しました。
そんな経緯もあって、当時は
「従業員が気持ちよく働ける環境を作れば本当はもっとうまく行く!
いい仕事をしていれば結果はおのずとついてくる!
俺はキレイ事で生きていくぜ!」
と息巻いて独立しようと考えてたのが31歳の5月の事でした。
※ちなみにそのバイク用品会社は店舗とネット事業部両方あったのですが、その後店舗の方を他社に売却し、たまたまその時点で店舗担当だったスタッフは事前説明も特に無くいきなり他社に移籍する事に・・・と言う悲惨なのか、逆にその方が幸せなのかっていう状態になってました・・・。
【創立一周年コラム】第4回 独立への経緯 -独立へ-
さて、独立までの経緯も最終回です。 前回はこちら スカウト バイク用品の通販事業部の仕事を辞めて独立しようと思っていた自分ですが、やはり30代無職の怖さもあって転職サイトにも登録してあったのですが、そのサイト経由でスカウ […]
この記事を書いた人
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名古屋のウェブ制作会社数社に10年程度務めた後、株式会社ベクトル設立。
企画・運営・コンサルティング〜WordPressを中心としたシステム開発まで幅広く携わる。
[ 著書 ]
・いちばんやさしいWordPressの教本(共著)
・現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド(共著)
[ 最近のWordPressコミュニティでの活動 ]
WordCamp Tokoy 2023 セッションスピーカー
WordCamp Asia 2023 セッションスピーカー(LT)
WordCamp Niigata 2019 セッションスピーカー
WordCamp Haneda 2019 セッションスピーカー
WordCamp Osaka 2018 セッションスピーカー
WordCamp Kyoto 2017 セッションスピーカー
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