2018年7月にリリースされた「Google Chrome 68」から、SSL化(Secure Sockets Layer = 暗号化)されていないWebサイトは、アドレスバーに「保護されていません」と警告が表示されるようになりました。
Googleがここにたどり着くまで、2010年5月に施行された検索エンジン(β版)のSSL化から段階的にセキュリティ向上に取り組んできた歴史があり、それを重要視していると言えます。
(出典:Official Google Blog)
そして、SSL化がされているかどうかはSEOの評価基準にもなっており、サイト運営者にとって見過ごすことは出来ません。
しかし、SSL化の設定には専門的な知識も必要とし、不慣れな方にはちょっとハードルの高い作業となっておりましたが、「Really Simple SSL」プラグインを使うことで、ワンクリックで簡単に設定することが可能となります。
SSL化(HTTPS化)とは?
SSL化とは、先にも申し上げた通り暗号化することを指します。Webサイトと訪問者との間で行われるやり取り(通信)を暗号化することで、悪意ある第三者が仮に通信の中身を盗み見したとしても、解読しにくくするための施策になります。
それを確認するには、アドレスバーに鍵マークが表示されていてURLの頭が「http://」ではなく「https://(HTTP通信 + SSL化)」になっているかで判断が出来ます。
SSL化する前にやっておくべきこと
WebサイトをSSL化するには、
- SSL証明書を購入
- SSL証明書をサーバーにインストール
- 各種、設定
など、しておく必要があります。
証明書の費用は、数千円〜数十万円と幅がありますが、最近ではサーバー会社によっては無料で使えたり格安の物もあるので、Webサイトを運用するサーバー会社のサービス内容やオプションを確認いただくと良いかと思います。
手動でSSL化する時のハマりどころ
サーバー側の設定をした後、しばらく時間を置いてからWebサイトを確認すると、「https://」での表示を確認いただけます。ただ、ページによっては鍵マークが表示されなかったりと、SSLの設定が不充分な状態になっているのでこれを調整します。
WordPressだと、管理画面の一般設定から「WordPressアドレス(URL)」「サイトアドレス(URL)」を「https://」に変更します。
そして、各ページ内のリンクURLや画像パス、外部ファイルのパスに記述されている「http://」箇所を「//(httpプロトコルの記述を無くす)」に変更する必要がありますが、これがハマりどころ。
管理画面から調整できる箇所をいちいち書き換えたり、サーバーにあるファイルに追記したりとWebサイトの規模によっては作業量も膨大になります。他にも、どこを触れば調整できるのかを知っていないと出来ないので、専門的な知識も問われます。困った。
そこで「Really Simple SSL」プラグインの出番になります。
「Really Simple SSL」の使い方
地味にハマるSSLのURL調整などを、たったワンクリックで解決してくれる「Really Simple SSL」。その仕組みは、一般設定にあるURLを書き換えし、.htaccessファイルにリダイレクト処理を追記、javascriptでURLの書き換えを行うものになりますが、難しいことは抜きにして以下、設定までの手順をご説明いたします。
1. プラグインのインストール及び有効化
管理画面のプラグインページ上部にある「新規追加」ボタンをクリック。
プラグインを追加ページの右側にある「プラグインの検索…」と書かれた箇所に「Really Simple SSL」と入力。
赤枠のプラグインが表示されたら「今すぐインストール」ボタンをクリック。
インストールが完了すると「有効化」ボタンが表示されるので、それをクリック。
プラグインを有効化すると管理画面上部にSSLの設定を促す表示がされます。「はい、SSLを有効化します。」ボタンがあるので、問題なければ迷わずボタンをクリックして適用します。
2. サイト全体を確認し、反映されていないページがあれば手動で調整
鍵マークが正しく表示されているかを、確認します。もし、鍵マークが表示されていないのであればソースコードを確認したりコンソール(Chromeの開発者ツール)で警告表示されている箇所を特定して調整します。
まとめ
このように、「Really Simple SSL」プラグインを使うことで簡単にWebサイトのSSL化をすることが出来ます。SSL証明書も以前に比べて入手しやすくなっていますので、SSL化がまだの方はこの機会にご検討いただいてはいかがでしょうか。
ただし、万が一に備えてバックアップを取った上で行ってください。
この記事を書いた人
- 2015年の「WordFes Nagoya」では、実行委員長を務めさせていただきました。
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