いつもベクトルの製品をご愛顧いただきありがとうございます。石川でございます。
既に弊社更新情報にてご案内はさせていただいておりますが、昨年末より有料版の VK Blocks Pro に含めていた スライダーブロック を無料版の VK Blocks に移行しました。
その事に関していろいろ思う所がありましたので記載いたしました。
特に有料ライセンスをご利用のユーザーの皆様に読んでいただけると幸いです。
無料版へ移行の背景
有料ユーザーしか使えなかったもをなぜ無料で使えるように?
自分としてもスライダーブロックは有料版ライセンスの付加価値の一つなので、正直無料版に移行したくなかったのですが、新しいブロックテーマ X-T9 で無料で簡単にスライダーが配置できるようにしなければならない内部事情があったのが事の発端です。
実現方法についていろいろと検討しましたが、
- 他のスライダープラグインをいろいろ試して検討したが、少ない手数できれいに配置できるプラグインがなかった
- ユーザー目線で考えると、スライダーは好みのレイアウトのブロックパターンを選んでペタっと貼れるのが一番簡単
- VK Blocks Pro に既にスライダーブロックは存在するので、別途開発して、更にメンテナンスコストが増えるよりもそのまま使えるようにした方が圧倒的に対応工数が少なく済む
- そもそも公式ディレクトリ登録テーマはテーマ内に独自ブロックを追加するのもNG
という背景です。
お詫びと感謝
ただ、やはりスライダーブロックは有料機能の一つとして開発したものです。
ベクトルのビジネスモデルは無料で使いやすいものを配布してユーザーを増やした上で、より実用性の高い機能を求める人に向けて、求められるものは何かを検討し、一つづ時間をかけて実装して積み重ねて「お金を払う価値がある」と評価いただいて初めて売上につながるフリーミアムの方式をとっています。
ベクトルのサービスがいろいろ使えるベクトルパスポートについて「めっちゃ時短につながるし全然安い!」と思っていただいている方もいれば、「高いとは思うけどどうしてもこの機能は必要だから課金するか…」と思って課金してくださった方もいると思いますし、中には「スライダーブロックが使えるのが大きい」と思ってライセンス購入いただいた方もいたと思います。
ライセンスを購入いいただいた方が得られる「特権」を一つ減らしてしまった事について申し訳なく思っています。
ライセンス購入いただいているユーザーの皆様のおかげです
スライダーブロックが無料になり、より多くの方に使っていただけるようになったので、昨晩オンライン勉強会も開催し、その内容がご好評いただけた事は大変嬉しく思っています。
今回、無料版への移行及び、使い方を解説するオンライン勉強会の開催にあたり、より多くの人に使い方を理解して貰えるように、スライダーブロックの使い方の記事を改めて作成し、実用性の高そうなパターンも同時に複数用意して使えるようにしました。
また、追加で、画面サイズに応じて一度に表示するスライダーの数を指定出来る機能もリリースしました(1.50 〜)。
こういった機能は開発メンバーが実装して、チームでレビューして問題点・意見を出して、改修して、表記文言やUIも確認・差し戻し修正などを繰り返してリリースしています。
そして、説明ページを作成したり、勉強会を開催するのにも何気にかなり人件費がかかっています。
こういった費用をはじめ、無料版の機能も含めてすべて、弊社製品の価値を評価してライセンスを購入していただいているユーザーの皆様によって支えられています。
本当にありがとうございます。
先にも述べた通り、今回は有料版の特権を一つなくしてしまった形で恐れ入りますが、有料版でしか使えないスライドパターンをはじめ、より付加価値の高いサービスをお届けしていきたいと考えていますので、今後とも弊社製品を何卒よろしくお願いいたします。
ベクトル内部の人へ
工数をかけて開発・改善しているものを無料にしてしまってすみません。
いつもありがとうございます。
この記事を書いた人
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名古屋のウェブ制作会社数社に10年程度務めた後、株式会社ベクトル設立。
企画・運営・コンサルティング〜WordPressを中心としたシステム開発まで幅広く携わる。
[ 著書 ]
・いちばんやさしいWordPressの教本(共著)
・現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド(共著)
[ 最近のWordPressコミュニティでの活動 ]
WordCamp Tokoy 2023 セッションスピーカー
WordCamp Asia 2023 セッションスピーカー(LT)
WordCamp Niigata 2019 セッションスピーカー
WordCamp Haneda 2019 セッションスピーカー
WordCamp Osaka 2018 セッションスピーカー
WordCamp Kyoto 2017 セッションスピーカー
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