WordCamp Asia 2023に登壇した事について
今回、幸運にも登壇させていただく機会を得る事ができ、実際に登壇して沢山得るものがありました。
その事について順を追って紹介したいと思います。
登壇のきっかけ
Trigger
一応今回もスピーカーに応募したいなとは思ってはいたものの、そもそも英語力に大きな問題があるのでもともと登壇は前向きでははありませんでした。
しかしながら、WordCamp Asia のチケットは大人気だったのです。そう、あっという間に売り切れてしまいました…。
そのため、あまり大きな声では言えませんが、
もはやスピーカーとして応募するしか WordCamp Asia に参加できる道が残されていなかった
というのが実情でした…(=w=;
応募について
Application
自分を次のステージに進める
とは言え、日常英会話が出来ないレベルの僕が英語で発表するとか無理があると思うのですよ。マジ無理。
でも、今回スピーカーをした別の日本人、ストライプの岡本君が過去に本来英語が話せないながらも海外のWordCampでスピーカーをした実績がありました。
※質疑応答では英語での質問内容がさっぱり理解できずに詰んでたらしいけど…
彼がやったのに自分がやらないのは「逃げ」じゃないですか。
確かその時は彼が当時所属してたデジタルキューブの小賀CEOから「発表してくるなら旅費を経費で出したるで」みたいなノリだったように記憶してるけれど、僕はもう年寄りで社長でもあるので、もう誰もそういう事は言ってくれない。だからやっぱり自分から飛び込まなくては前に進めないんですよ。
そしてこれを読んで「あ、面白そうかも」と思ってしまったそこのあなた。
次はあなたの番です。
日本のコミュニティの存在を示したい
WordCamp Asia の実行委員に友達は沢山いるので、もちろん細かい事は全く教えてくれないけど途中経過で「英語圏からの応募がめちゃくちゃ多くてアジアのスピーカーが少ない」とだけは聞いていました。
そう、WordCamp しかも Flagship WordCamp となると世界中から登壇の応募があります。
でも、英語で行われるので「英語で発表できる人」となると当然激減してしまうのです。
せっかく WordCamp Asia なのに、Asia人のスピーカーが少ない、まして「日本人からスピーカーが出ない」なんて事になっては、日本のWordPressコミュニティに10年以上関わってる人間としては悔しいじゃないですか。
今回、グローバルリードは直子さんだし、実行委員には多くの日本人がいるので、もちろん日本のコミュニティの存在感としては示せてるわけですが、スピーカーとしても日本人から何人か行って欲しい。
自分でも少し意外だったのですが「僕がセッションに登壇したい!」というよりも「日本のコミュニティの存在を世界にアピールしたい!」という気持ちの方が大きかったです。
登壇に対する心持ち
state of mind
僕はとにかく初めての事に挑戦するのが億劫で「石川さんは石橋を叩きすぎて割っちゃうのでいつも渡れない」と言われるほど自他共に認めるビビリです。発表前はビビってずっと練習してました。
で、まぁ僕は「いやー、やべー」とか言って居たわけですが、まわりのみんなは
「いや、石川さん大丈夫ですよ。いけますよ。」
と言ってくれてるわけです。
「石川さんならできる」と信頼して推薦して送り出してくれたのにオロオロ発表して日本の恥を晒しては申し訳がない。
あとは個人的な事で申し訳ないけど、発表前日にうちの奥さんから、「次男の塾のテストで “偏差値” が 23.5 だった」という常軌を逸した結果がLINEで送られてきて目眩がしてました…。
普段ゲームとYouTubeばかりで全く勉強しない彼に、いつも家にいてパンツとTシャツでうろうろしている君の父親は、実はやるときはやるんだぞという姿を見せたい。
そんな事を思いつつ、ビビリではあるけど元来目立ちたがりではあるので、こんな舞台に立てる事にわくわくもしていました。
実際には会場で十分な待ち時間があった都合上ずっと練習できていて、むしろ練習に飽きた状態になっていた事はメンタル的にかなりよかったと思います。
発表を終えて
thoughts
流石にカンペ見すぎなのが残念ですが、とにかく大きなトラブルもなく無事発表を終えてよかったです。
発表後に面識のない海外の著名な方がtweetしてくれたり、「良かったよ」と言ってくれたり、「発表のスライドが欲しい」と slack で連絡くれたり、アフターパーティで会った方から
「あなたの発表が今回のWordCamp Asia で見たセッションで一番良かった」
と言ってくれてすごい嬉しかった。感無量。
実際応募からから発表までめっちゃくちゃ時間かかってるので費用対効果で考えると…なのですが、こういう経験・体験はプライスレス。
お金で買えない価値だと思う。
これは当日に大串さんとも話していたのですが、2019年の WordCamp EU を見て「これはすごいイベントだな」と思って、僕らはステージを眺めていたわけですよ。これを運営する人たちはホントに凄いなと。それが今回、この素晴らしい WordCamp の「ステージに登る側」に居られた事は本当に感慨深く光栄だったと思います。
登壇を強くプッシュしてくれた ちあき さん、戸田さん、他応援してくれた日本のWordPressコミュニティのみんな、本当にありがとうございました!
I did it!!